自然と人のぬくもりにふれる、
長野県・池田町。
LP制作のためにリトリート施設の
撮影で訪れたこの町で、
空の広さ、食の恵み、人のやさしさに
心がほどけていった2日間を記録しました。
長野県池田町 北アルプス・ハーブ・美食にふれるリトリート体験 LP制作のための撮影記
旅の始まりは、空気のおいしさに包まれて


東京・新宿は雨模様。
あずさ号に乗って約2時間半。
松本駅に着くころには、
東京で降っていた激しい雨も、
すっかり上がっていました。


迎えに来てくださった
曜子さんの車に乗り込み、
長野県・池田町へ。
「わぁ……ここ、
空気が本当においしいなぁ」
思わずそんな言葉がこぼれるほど、
澄んだ空気。
都会とは全然違う、
深呼吸したくなるような心地よさに、
心も体もふわっと
軽くなるのを感じました。

曜子さんと旦那さんのこーさんの
新しいリトリートの拠点へ。
もともとお蕎麦屋さんだった建物を、
あたたかみのある空間に
リノベーションしている最中でした。

長野産のワイン、
スパイスが香るエスニック料理。
二人が用意してくれたごはんに
舌鼓を打ちながら、
人生の深い話もすすみました。

この町は、水がとても美味しくて、
水をボトリングする会社も
この周りに結構あるし、
日本酒もおいしいし、
チーズ工房もある。
わさびも栽培されていて、
どれも本当に、ここだけの特別な
味わいがあるんだと
教えてもらいました。
「こんなに素敵なものが、
まだまだ知られていないなんて、
もったいないよね」
そんな話をしながら、
テーブルを囲んだ時間は、
私にとっては贅沢でした。
まだ空はどんよりしていたけれど、
「明日、山綺麗に見えるかな?」
そんな小さな願いを胸に、
池田町の夜が静かに更けていきました。
田んぼのあぜ道で出会う、昔懐かしい風景

次の日の朝。
曜子さんの小学生の娘さんを
学校まで送るのに同行しました。
向かう道は、田んぼの中に
のびる小さなあぜ道。
遠くに山を眺めながら、
土の香りを感じる静かな散歩道でした。
歩いていると、
ぽつぽつと地元の方に出会います。
「おはようございます」
何気なく、自然に交わされる挨拶。
知らない方だけど、
すっと笑顔で声をかけてくれる。
そんなあたりまえのやりとりが、
なんだかとてもあたたかくて、
「懐かしいなぁ……」
って胸がじんわりしました。
都会ではもうほとんど
見かけなくなった光景。
ここでは、日常にちゃんと
残っているんだなあって、
うれしくなりました。

ふと田んぼを見ると、
水が少しずつ入りはじめていて、
キラキラと朝の光を映していました。
曜子さんが教えてくれたんです。
「田んぼに水が入ると、
山と空が田んぼに映るんですよ、
鏡みたいに。すっごい綺麗なんです。」
想像しただけで、
もううっとりしてしまう。
春の池田町は、ただ美しいだけじゃない。
そこに生きる人たちの温度や、
自然のリズムを丸ごと感じられる。
そんな場所なんだと、
あぜ道を歩きながらしみじみ思いました。
奇跡の青空が広がる町

翌朝、目が覚めたとき。
外はまだ、うっすらと
雲がかかっていました。
「今日はどうかな……」
「でもきっと晴れるはず」
昼前になると、見事に
思ったことが現実になりました。

さっきまで空を覆っていた雲が、
少しずつ切れはじめ、
気づいたときには、
真っ青な空が広がっていました。
「わぁ……!」
思わず声が出ました。
雲ひとつない空。
その向こうに、
くっきりと美しい山の稜線が
浮かび上がっている。
奥の方には白馬の白銀の山が連なります。

「こんなに山がきれいに見えるのは、
本当にめったにないこと。」
と、曜子さんが教えてくれました。
「私たち、応援されてるね」
ふと、そんな言葉が口をついて出て、
みんなで顔を見合わせて、
自然と笑顔になりました。

昼食の場所は、
青い空と北アルプスがもはやご馳走!
ご覧ください、もう壮観ですよね。
「ここに来て、本当によかった。」
「最高に気持ちいい!」
撮影もテンションが上がります。
町の恵みを味わう 地元食材と春のごちそう

リトリートの場所の近くが、
曜子さんのご実家ということで、
お母さんが
「よかったらこれ、どうぞ」
と出してくださったのは、
こごみとたらの芽の天ぷらでした。
(テーブルの真ん中です)
さくっと揚がった春の恵み。
ひと口ほおばると、
ふわっと広がるほろ苦さと、
みずみずしい香り。

「ああ、春って、こういう味だったなぁ」
そんなふうに、
じんわり心がほどけるような
美味しさでした。
池田町には、こんなふうに、
自然と一緒に暮らしている
感覚が当たり前にあって、
山の恵みをいただくありがたさを、
改めて感じさせてくれました。
リトリートの拠点、可愛らしく生まれ変わった場所

曜子さんたちが
新たに手がけたリトリート施設は、
もともとお蕎麦屋さんだった
場所をリノベーションして
作られたものでした。

扉を開けて中に入った瞬間、
「わぁ……かわいい!」
思わず声がもれました。
優しい色合いに包まれた空間。
細かいところまで
センスが光っていて、
でもどこか、
ほっと落ち着くあたたかさがある。
その内装を手がけたのは、
大ちゃんという地元の男性
だと聞いてびっくりしました。
「どうしてこんなに女性らしい、
やわらかい空間が作れるんだろう?」
感心するやら、感動するやらで、
胸がいっぱいになりました。
夢をひとつずつ、形にしていく。
その過程を見せてもらえるって、
本当に特別なことだと思うんです。
大きなことじゃなくてもいい。
「ここに来た人が、心から
リラックスできる場所にしたい」
そんな想いが、空間のすみずみまで宿っていました。
そして、この場所には、
ハーブサウナや腸揉み施術といった、
体を整えるためのメニューも
用意されていて、
ただご飯をたべるだけじゃない、
「自分を癒すための時間」を
過ごせる場所になっていました。
ここに立っていると、
人の想いが、ちゃんと形になって、
空間に流れているんだなぁって、
心の底から感じました。
五感が喜ぶ、ハーブサウナとエスニック料理

リトリート施設の一角にある、
カンボジア式のハーブサウナ。
足を踏み入れた瞬間、
ふわっとやさしい香りに包まれました。
「わぁ、なんていい匂い……」
甘くて、爽やかで、どこか懐かしいような、
安心感のある香り。


カンボジアと地元長野で
育てたハーブをふんだんに
使っていると聞いて、納得です。
(お隣が、ハーブ専門店なんです)
ナチュラルマルシェsoyosoyoさん
https://soyosoyo.base.shop/
https://www.instagram.com/naturalmarche.soyosoyo/

そのあとの外ごはん。
これがまた、特別な時間でした。
豚肉をバナナの葉で包んで、泥釜焼きに。


メニューは、酒粕を使った
グリーンカレーのディップや、
こーさんが作ってくれたカンボジア料理。
見た目はワイルドなのに、
食べるとすごく繊細な味がして、
「これ、すごく美味しい……!」と、
みんなで感激しました。

そして何より、
外の空気が最高だったんです。
爽やかな春の風が吹き抜ける中、
青空の下で食べる食事。
大阪ではなかなか味わえない、
空の広さと開放感。
「ここにいるだけで、心が自由になっていく」
そんな感覚でした。
よもぎやハーブつみの体験もできます。


ただのリトリートじゃない。
ここには、本当の意味で
「自分に戻れる時間」が流れていました。
自然と食と、あたたかい人たちに囲まれながら、
私の心もすっかり解き放たれていったのです。
池田町の未来をつなぐリトリートの力
池田町には、まだまだ知られていない
「宝物」がたくさんありました。
澄んだ水から生まれる美味しい日本酒、
こだわりのチーズ、
ツンと香る新鮮なわさび、
山菜の春の味覚、
そして何より、人のあたたかさ。
Soyosoyoさんのハーブ園を見学。
爽やかな香りで癒されました。

Soyosoyoさんの敷地内には、
ハーブを使ったお茶や調味料も売られています。
そこには、曜子さんとこーさんのカフェの
カレーも並んでいましたよ。
Soyosoyoさんのハーブを使われているようです。


曜子さんとこーさんが語ってくれた夢は、
「いつか、一棟貸しのコテージを作りたい」
「カンボジアでもリトリートをやってみたい」
そんな、聞いているだけで
ワクワクするようなものばかりでした。
初めは、リトリート拠点
ひとつ作るだけでも
大きなチャレンジだったはず。
それでも、小さな一歩を踏み出して、
こうして夢をかたちにしていく姿に、
私は心から胸を打たれました。

まずは、曜子さんのLPをしっかりと
完成させたいと思います。
写真はもちろん、
動画でもしっかり魅力をお伝えしたい。
将来このLPが検索されて、
長野を訪れる予定の方の目に
止まるようになるために。
出来上がりを楽しみに
しておいてくださいね。
リトリート拠点をあとにする前に
娘さんがみんなのために綺麗な花をつんで
かわいくラッピングしてくれていました。
素直な心にやられました^^

最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。