“さりげなく動ける人”に救われた話 |気づかいは信頼を育てる種

ふとした一言を覚えてくれていた
友人のさりげない気づかいに、
胸が温かくなった日。
信頼は、“ひと手間”から生まれる。
そんな気づきを綴りました。

目次

“さりげなく動ける人”に救われた話 |気づかいは信頼を育てる種

友人とのカフェタイムに


パスポートを取りに行った、
ある日の午後のこと。

近くに住んでいる友人に
「ちょっとお茶でもどう?」
と声をかけて、
合流することになりました。

実はその日、
スマホの充電がほとんどなかったんです。

カバンにはモバイルバッテリーを
入れていたはずなのに、
なぜかうまく充電できてなくて。


画面に出てくる電池マークは、赤色に…。

スマホの充電器とか持ってないよね?

とダメ元で聞いてみたら

ごめん、持ってないわー!

とあっけらかんとした返事。

そのまま、私たちは他愛のない話で
盛り上がっていきました。

2杯目、どうする?飲もうか!

と友人がカウンターへ
注文に向かったそのあと。

しばらくしてコーヒーを持って
戻ってきた彼女の手には、なんと…


スマホの充電コンセントとケーブルが!

えっ!ありがとう!

思わず声が出てしまいました。

私がふと口にした
「スマホの充電器持ってないよね?」
という言葉を覚えてくれていて、
注文のついでにお店の人に
貸してもらえないか聞いてくれた
のです。

そんなこと、全然期待してなかったのに…。

さりげなく動いてくれていた
その友人の行動に、

胸がじーんと熱くなりました。

気が利くって、ただの優しさじゃない


「あ、今困ってるのかな?」とか、
「こうしたら安心できるかな?」
と相手の気持ちに想像を
巡らせることができる人。

自分の視点だけじゃなく、
相手の立場で考えて動ける人。

そういう人って、
自然と信頼されると思います。


ビジネスの場面でもまったく同じで、
ただ「言われた作業ができる」
だけじゃなくて、
「相手が次に何を求めているか」
を想像できる人こそが、必要とされる。

ただ「言われたことをやる」
だけじゃなくて
「言われる前に気づいて、先に動ける人」。
その在り方があるだけで、
感謝も信頼も、自然とついてくる。

これはスキルではなく
「生き方」であり「姿勢」。

だからこそ、年齢や肩書きに関係なく
今日からでも意識できること。

以前、「お金は6種類ある」
という話をしました。

現金だけが「お金」じゃない。

① 言葉
② 行動
③ 物品
④ 応援
⑤ ご縁をつなぐ
⑥ 現金

これ全部「価値」であり、
「エネルギー」。

出した人も、受け取った人も、
どちらの心にも
“あったかいもの”が残る。


出した人は、めぐりめぐって
ちゃんと自分のところに
戻ってくることを、
なんとなく知っている。

そして、受け取った人は
「わぁ、うれしいな」って、
心がふっと軽くなる。
そして、自分も誰かにそうしたくなる。

そんな小さな“やさしさの循環”が、
信頼を育て、人と人を
つないでいくんだと思います。

忙しいと、気づかいは後回しになる


正直、日々の業務やタスクに
追われていると、どうしても
「気づかい」は後回しになりがちです。

本当は大切にしたいのに、
つい目の前のことに
精一杯になってしまう。


私自身、忙しさに飲み込まれていた時期ほど、
それができなくなっていた気がします。
(今もできているかちょっと不安)


だからこそ、最近強く感じているのが
「人に優しくするには、
自分の中にある程度の余白が必要」
ということ。

心にも時間にも、
ほんの少しの“ゆとり”があることで、
相手を思いやる視点や、
ちょっとした一言を添える余裕が
生まれると思います。

たとえば、

・お礼をきちんと伝える

・アンケートに一言添える

・相手の立場に立ったひと工夫をする

些細なことかもしれないけれど、
される側にとっては
「あ、嬉しいな」
「ちゃんと見てくれてるんだな」

と心がふっとあたたかくなる。


結局のところ、信頼ってそういう
“小さな嬉しい”の積み重ねなんだと思います。

だから私は、ただ丁寧にやるだけじゃなく、
相手の心が動く“ひと手間”を、
大切にしていきたいです。

「感謝しています」が空回りするとき

ある日のこと。

人数が足りないとのことで参加した
あるイベントの後、
主催の方からお礼のメールが届きました。

「ご参加ありがとうございました」
という内容が書かれていて、
気持ちはありがたい。

でも、そのメールを読んだとき、
ふと感じてしまったんです。


「あ、これ、一斉に送ってるな」と。

差出人の名前も、宛名も、
何も入っていない。

誰にでも同じ文面で、
みんなに送ってるお礼。

もちろん感謝の気持ちは伝えたい、
という思いはわかる。
でも、ちょっと残念に感じたのも
正直な気持ちでした。


これも、一概に一斉送信が悪い
ということではなく、
ケースバイケース。

多くの人が参加するイベントに
自ら参加したのなら何とも思わないですが、

人数が足りないからとお願いされて
参加したイベントだったらどうでしょう?

もし、そこに
「○○さん、今回はありがとうございました」
と名前が入っていたり、

「急なお願いにもかかわらず、
感謝しています」
と一言添えられていたら、
印象はまったく違っていたと思います。

「あなたに届けたい」という想いが
抜けたメッセージは、
ときに信頼を削ぐこともある
のだと感じました。

たった一行でも、相手の心に届く言葉を選ぶ。

そんな“ひと手間”の積み重ねが、
信頼を育てていくのだと思います。

まとめ 気づかいは信頼を育てる種


今回の出来事を通して、改めて
「気づかいは信頼を育てる種」
だと感じました。

さりげなく動いてくれた
友人の行動は、見返りを求めない
優しさにあふれていて自然と
「また会いたいな」と思わせてくれました。

お礼だとしても、
一斉メールだとお礼が
逆効果になる場面もあります。

感謝の気持ちを伝えるつもりでも、
「あなたに届けたい」
という視点が抜けると、
信頼を削いでしまうこともある
のです。


たとえば、
信頼につながる“ひと手間”とは、

・相手の立場を想像して行動する

・名前を入れる


・一言添える


・心に少しの余白を持つ

人との関係もビジネスも、
こうした小さな積み重ねがすべて。

ただ丁寧なだけでなく、
「心が動くひと手間」
大切にしていきたいと、強く思いました。

メルマガ

次の募集は11月末

この記事を書いた人

・元銀行員
・中華料理教室主宰


個人事業主向けにLP制作を中心とした集客のサポートをコンサル、文章作成、写真・動画撮影、LPデザインまでワンストップでサポート。LPクリエイターの育成もスタートさせました。

目次