起業後、友人との付き合いの変化 モヤモヤの正体とその乗り越え方

起業すると、時間の使い方も
人付き合いも大きく変わります。
それは悪いことじゃなくて、成長の証。
変化に戸惑うあなたに届けたい、
私の実体験と心の変化を綴りました。

目次

起業後、友人との付き合いの変化 モヤモヤの正体とその乗り越え方

起業して1年目に感じた“違和感”


起業してしばらく経った頃、
久しぶりに元職場の方
とカフェに行きました。

懐かしさはあるのに、
なぜか心のどこかに
「違和感」が残ったんです。

それは、相手が悪いとか、
私がイライラしていたとかではなく、

ただ、自分の感覚や価値観が変わった
ということに、ふと気づいた瞬間でした。


特に強く感じたのは、
時間の使い方に対する意識の違い。

会社員時代は、
決まった時間に働くのが
当たり前でしたが、
今は「自分で全て決めて、自分で動く」
働き方に変わりました。

しかも、1年目は基盤を作るために
必死になっていた時期。

だからこそ、「忙しい」という
言葉の意味や、
「今日は何してたの?」
という会話も
以前とはまったく違う
ニュアンスで響いてきます。


起業すると、生活だけでなく、
考え方もじわじわと変化していく。

その変化が、周りとの
“距離感”に現れることもある。

それを感じたのが、
私にとっての起業1年目でした。

モヤモヤの正体とは?


社会人になってからも、
ほぼ毎月会っていた友人。

その日もみんなで予定を
合わせて会う日でした。

でもその日、
私は心のどこかで焦っていました。
それは、仕事が完全に
終わっていなかったから。


頭の中では「やらなきゃいけないこと」
がぐるぐる巡っていて、
2時間、3時間と時間が過ぎていく中で、
「今これをしていていいのか?」という
不安や焦りがどこかにあったんです。

かつては、半日でも1日でも
気軽に遊んだり、
予定を入れたりしていたけれど、

今の私は、“成果が全て”。

ボーナスも、なんの保障もない世界で、
自分の責任でベストを尽くす毎日

その中では、「みんなで会う時間」
を作ることが、以前より
ずっと難しくなっていたのです。

どちらが悪いとかではなくて、
私の時間への感覚が
変わった
のだと思います。


でも、自分の中には確かに
「もやもや」がありました。

それは、大切な親友との関係
にも影響を与えました。

毎月会っていたのに、
「また今度ね」が続いて、気づけば、
やり取りが1年近く止まったのです。

これまでのように、
純粋に楽しめなくなった自分に
なんとなく罪悪感…。


心が苦しかったのを
今でも覚えています。

「心配してたよ」と言ってくれた友人


そして会わなくなってから
1年以上たった、夏の暑い日。
久しぶりに友人の一人と
飲みに行くことに。

「元気だった?」
と最初はぎこちない感じでしたが、
久しぶりに会ったその日、友人がふと、
「忙しいんやろうなと心配してた」
と言ってくれました。

言葉にしなくても、私の変化や忙しさ、
きっと色んなことを
感じ取ってくれていたんだと思います。


私からも、
「全然会いたくないとかじゃなくて、
 気持ちに余裕がなかったの。」

と伝えました。

会えない時間があっても、
責めるでもなく、
ただそっと、息抜きに付き合ってくれる
そんな存在がいてくれることに、
心から感謝しました。

私は、何も言わずに、
何かを押し付けるわけでもなく、
その変化を受け止めてくれた

友人がいてくれたことが、
本当にありがたかったのです。


それからは、1カ月か2カ月に
1回くらいのペースで、
その友人と一緒に息抜きをしています。

今月は私から誘って、
サントリーの工場見学へ。

二人ともお酒が大好きなのです。
気がつけば、25年来のお付き合い!
月日の流れは早いですね。

これは、誰にでも起こり得ること


これは、起業した人なら
というか環境が変わった人なら
誰にでも起こり得ること
じゃないかと思います。

特に、会社で働いた経験のある人ほど、
感じやすいのではないでしょうか。

勤務時間が決まっていて、
お休みもカレンダー通り。

働く時間や休む時間が
“用意されていた”会社員
時代と違って、
起業すると、すべて自分で
決める必要があります。


「ブラック企業って大変そう」
と思っていたけれど、
実は起業してからの方が、
時間的にはブラックかもしれません。

でも、やらされているんじゃなくて、
自分で“決めて”動いているので
辛いとかは全くない
んです。

それでも、毎日たくさんの
決断を繰り返していく中で、
ふとしたときに感じる
「ゆがみ」
のようなものがあります。


例えば、「本当はあの作業
終わらせておきたかったな…」とか、

「この数時間が、後で響くかもしれない」
と思ってしまうことも。

でも、それは悪いことではなくて、
ただ価値観や優先順位が変わっただけ。

「昔とは違う自分になったんだな」と、
少し引いた目で受け止めることができれば、
そのモヤモヤも、ひとつの通過点として
見えてくる気がします。

出会いと別れ、そして“仲間”の存在


起業してから、
私はこう実感するようになりました。

「成長のたびに、出会いと別れがある」

寂しさを感じることもあるけれど、
それは決して自分が悪いわけでも、
誰かが間違っているわけでもない。

ただ、自分の環境が変わっただけ。
それを「成長のプロセス」
だと受け止めていいんです。

環境が違えば、
感じること・悩むことも変わってきます。


細かいニュアンスまで
分かり合うのは、
どうしても難しいこともあります。


だからこそ私は、
“仲間”の存在が大切だと強く思います。

同じように挑戦している人たちと、
「これどうしてる?」と情報交換したり、
「面倒だけど、必要だよね」

と励まし合ったりできる場。

今の時代、変化のスピードも早く、
ひとりで抱えるには、
あまりにも大きすぎる不安や孤独
もある。

だからこそ、「ひとりじゃない」
って感じられることが、
ビジネスの土台になるんです。


私にはコンサルの先生がいて、
そこに集う仲間に刺激を受けながら、
今も挑戦を続けています。

先生には聞きにくいことも、
仲間には「これってどうしてる?」
と気軽に聞ける。

誰かの「手伝うよ!」
という一言に救われたり、
仲間の挑戦する姿を見て
「それ私もやってみようかな」
と前向きになれたり。

みなさんお酒が好きなのも嬉しい!
「おいし〜!サイコー!」
という時間を共有できるのもありがたい。

この人たちになら、話しても大丈夫。
そう思える環境があることで、
どれほど安心して、力を抜いて
ビジネスを続けられるかを、
私は日々実感しています。

まとめ 変わっていく自分を、受け入れていく


起業して丸4年が経とうとしています。

今、改めて感じるのは、
人は環境が変わると思っている以上に
自分自身の感覚も変わる、ということです。

それは悪いことじゃなくて、自然なこと。

だけど、時にはその変化が、
これまでの人間関係に
“距離”を生んでしまう
こともあります。

「前はよく会っていたのに、最近はなかなか…」
「話がなんかかみ合わないな」

と感じてしまうこともあります。

どちらかが悪いわけではなく、
ただ時間の感覚と価値観のズレ
生まれているだけなんです。


私の場合は、昔は当たり前にあった
“余白の時間”も、今は本当に貴重。

10分でも空いたら
「あれができる」「これも進められる」
と思ってしまう自分
がいます。

だから私は思うんです。
人間関係が変わることは、成長の証

変わっていくことを怖がらずに、
理解し合える人、応援してくれる人を
少しずつ見つけていけばいい。


そして、自分のことを
ちゃんと理解してくれる友人が、
どこかで変わらずいてくれることも、
忘れません。

これまでとまったく同じ
関係を続けなくてもいい。

少し距離ができたって、
また必要なタイミングで
つながることができる。

だから、今のあなたに必要な人たちと、
これからを歩いていけばいいんです。

今のあなたが、本当に大切にしたい
“つながり”って、どんな人との関係でしょうか?

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この記事を書いた人

・元銀行員
・中華料理教室主宰


個人事業主向けにLP制作を中心とした集客のサポートをコンサル、文章作成、写真・動画撮影、LPデザインまでワンストップでサポート。LPクリエイターの育成もスタートさせました。

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